中国のCelregen社を訪問しました
セルージョンのCOO 林田丞児、CDO 今井信行、CMC研究部長 吉崎慎二が中国・上海市のHangzhou Celregen Therapeutics Ltd.(以下、Celregen社)を訪問しました。
Celregen社 は、中国製薬大手Shanghai Fosun Pharmaceutical (Group) Co., Ltd. 傘下の細胞再生医療プラットフォーム会社で、当社は開発品CLS001※の中華圏における製造・開発および商業化に関するライセンス契約をCelregen社と締結しています。
今回は定期的に開催しているジョイントステアリングコミッティーの実施と合わせて訪中し、今後の開発方針、諸課題に関する議論や意見交換、Cleregen社のオフィスと研究所の見学を行いました。
取締役副社長 COO 林田 丞児のコメント
今回の訪問により、中華圏におけるドナー角膜不足に苦しむ水疱性角膜症患者へ早急に新たな治療を届けることに取り組むCelregen社の皆様の熱意を実感しました。相互訪問等の交流を通し、協業パートナーとしての関係性もより深まっていると確信しております。
また、Celregen社が入居する施設見学や意見交換を通じて、世界有数のスタートアップエコシステムを有する上海地区のダイナミズムと当社の現状の違いを感じ、セルージョンがグローバルで競争していくスタートアップに成長するために、一層の努力と精進が必要であることを再確認しました。
今後も協業パートナーと密に連携しながら、CLS001のグローバル展開を推し進めていきます。
※CLS001(よみ:しーえるえすぜろぜろいち)について
CLS001は、さまざまな種類の細胞に分化することが可能なiPS細胞をセルージョンが持つ独自の技術により効率的に分化させて作り出した角膜内皮細胞の代替となる細胞です。セルージョンは「iPS細胞が有する優れた増殖性」と「簡便な手技で属人的技術を不要とする細胞移植法」を組み合わせ、角膜移植適用症例の半数以上を占める水疱性角膜症に対する治療用再生医療等製品として、CLS001の開発を進めています。また、セルージョンは日本での企業治験とグローバル地域での治験準備を進めています。